2021.12.03
その他 お役立ち情報
パイプの耐圧力(内圧強度)の計算方法について解説
パイプの耐圧力(内圧強度)の計算方法
パイプは内側に液体・気体・粉体などを通す用途も多く、パイプの耐圧力(内圧強度)が
求められる事もあります。
パイプの耐圧力を測定するには水圧試験などがありますが、今回は簡単に耐圧力の目安値を
算出できる計算式をご紹介します。
現行使用しているパイプの薄肉化や材質変更の検討、新規サイズ検討の際にご活用ください。
シンニチ工業は、大径薄肉サイズを得意とするパイプメーカーです。
パイプの軽量化や規格に無い特殊サイズを検討している方は、お気軽にお問い合わせください。
【お問合せ先】 WEBからのお問い合わせ
【製品ページ】 製品情報-鉄パイプ
耐圧力の計算方法
耐圧力(MPa)=引張強度(N/㎟)×2×板厚(㎜)÷パイプ内径(㎜)
※上記の計算によって求められる耐圧力は、あくまで目安となります。
※上記の計算では、耐圧力の目安を求められますが、これは最高使用圧力(パイプが破壊される圧力)
なので、実際に使用する場合には安全率を考慮する必要があります。
耐圧力の計算例
※パイプの内径は外径-板厚×2で求められます。
➀ SUS304 φ50.8 × t1.0
520N/㎟ × 2 × 1.0㎜ ÷ 48.8㎜ = 21.3MPa
② SUS304 φ76.3 × t1.5
520N/㎟ × 2 × 1.5㎜ ÷ 73.3㎜ = 21.3MPa
➂ SUS304 φ101.6 × t2.0
520N/㎟ × 2 × 2.0㎜ ÷ 97.6㎜ = 21.3MPa
④ SS400 φ50.8 × t1.0
400N/㎟ × 2 × 1.0㎜ ÷ 48.8㎜ = 16.4MPa
⑤ SS400 φ76.3 × t1.6
400N/㎟ × 2 × 1.6㎜ ÷ 73.1㎜ = 17.5MPa
⑥ SS400 φ101.6 × t2.0
400N/㎟ × 2 × 2.0㎜ ÷ 97.6㎜ = 16.4MPa
ご不明な点やご質問などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
現行使用しているパイプの薄肉化(軽量化・材料費削減)をご検討の際はご相談ください。
【お問い合わせはこちらから】
TEL: 0533-88-4151
WEB: WEBからのお問い合わせ