2024.04.05
シンニチ工業の紹介
配管用炭素鋼鋼管(SGP・ガス管)とは?規格・サイズについて解説
配管用炭素鋼鋼管(SGP・ガス管)とは?規格・サイズについて解説
目次
配管用炭素鋼鋼管(SGP)の規格
配管用炭素鋼鋼管(SGP)の種類、製造方法
配管用炭素鋼鋼管(SGP)の化学成分
配管用炭素鋼鋼管(SGP)の機械的性質
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配管用炭素鋼鋼管(SGP・ガス管)とは?SGPの特徴
配管用炭素鋼鋼管(SGP)とは、「JIS G 3452」に規定されている配管用鋼管の1種で、最も一般的な配管用鋼管と言えます。市場に多く出回っており、ホームセンター等でも入手する事が可能です。
「SGP」は種類の記号ですが、Steel Gas Pipeの略称を表しており、ガス管とも呼ばれます。また、亜鉛めっきの有無によって白管と黒管に分けられており、白ガス管や黒ガス管、SGPのシロ・クロなどとも呼ばれています。
用途としては、使用温度が350度以下で比較的圧力の低い蒸気、上水道を除く水、油、ガス、空気などの配管に使用される炭素鋼鋼管です。
耐熱(使用温度)は-15~350℃で、耐圧(使用圧力)は1.0MPa以下です。1.0MPa以上はSTPG(圧力配管用炭素鋼鋼管)管などを選定するのが一般的です。
配管用炭素鋼鋼管(SGP)の規格
配管用炭素鋼鋼管(SGP)の規格は、「JIS G 3452」によって、製造方法や化学成分、機械的性質、標準サイズ、寸法許容差などが規定されています。
この規格は、外径φ10.5㎜~φ508.0㎜のパイプに適用されます。
本記事では、それらの規格の中でも重要項目を抜粋して纏めております。
配管用炭素鋼鋼管(SGP)の種類、製造方法
製管方法及び仕上方法の組合せによって、末尾の記号と呼び方が異なります。
種類の記号 | 製造方法を表す記号 | 亜鉛めっきの区分 | |
製管方法 | 仕上方法 | ||
SGP |
電気抵抗溶接:E |
熱間仕上げ:H 冷間仕上げ:C 電気抵抗溶接まま:G |
黒管:亜鉛めっきを行わない管 白管:亜鉛めっきを行った管 |
上記の表は、「配管用炭素鋼鋼管:JIS G 3452」に規定されている、配管用炭素鋼鋼管の種類の記号の表を抜粋したものです。
SGPの黒管は、表面処理がなく、外観が黒い色をした鋼管です。主な用途は、蒸気配管・油配管・エアー配管などです。
SGPの白管は、耐食性を高めるために亜鉛めっきが施されており、パイプの外側と内側ともに白色になっています。主な用途は、工業用水配管・空調設備配管・衛生設備配管・消火用配管などです。
配管用炭素鋼鋼管(SGP)の化学成分
(単位:%)
種類の記号 | P | S |
SGP | 0.040以下 | 0.040以下 |
上記の表は、「配管用炭素鋼鋼管:JIS G 3452」に規定されている、配管用炭素鋼鋼管の化学成分表を抜粋したものです。
配管用炭素鋼鋼管(SGP)の機械的性質
種類の記号 | 引張強さ (N/㎟) |
伸び(%) | ||||||
引張試験片 | 引張試験方向 | 厚さ | ||||||
3㎜を超え 4㎜以下 |
4㎜を超え 5㎜以下 |
5㎜を超え 6㎜以下 |
6㎜を超え 7㎜以下 |
7㎜を超え 8㎜未満 |
||||
SGP | 290以上 | 11号試験片 | 管軸方向 | 30以上 | 30以上 | 30以上 | 30以上 | 30以上 |
12号試験片 | 管軸方向 | 24以上 | 26以上 | 27以上 | 28以上 | 30以上 | ||
5号試験片 | 管軸直角方向 | 19以上 | 20以上 | 22以上 | 24以上 | 25以上 |
上記の表は、「配管用炭素鋼鋼管:JIS G 3452」に規定されている、配管用炭素鋼鋼管の機械的性質表を抜粋したものです。
配管用炭素鋼鋼管(SGP)のサイズ表
※シンニチ工業では、配管用炭素鋼鋼管(SGP)の製造及び在庫を保有しておりません。
呼び径 |
外径 (㎜) |
外径許容差(㎜) |
厚さ (㎜) |
厚さの許容差 | 単位重量 (kg/m) |
||
A | B | テーパねじを切る管 | それ以外の管 | ||||
6 | 1/8 | 10.5 | ±0.5 | ±0.5 | 2.0 | +規定しない -12.5% |
0.419 |
8 | 1/4 | 13.8 | ±0.5 | ±0.5 | 2.3 | 0.652 | |
10 | 3/8 | 17.3 | ±0.5 | ±0.5 | 2.3 | 0.851 | |
15 | 1/2 | 21.7 | ±0.5 | ±0.5 | 2.8 | 1.31 | |
20 | 3/4 | 27.2 | ±0.5 | ±0.5 | 2.8 | 1.68 | |
25 | 1 | 34.0 | ±0.5 | ±0.5 | 3.2 | 2.43 | |
32 | 1 1/4 | 42.7 | ±0.5 | ±0.5 | 3.5 | 3.38 | |
40 | 1 1/2 | 48.6 | ±0.5 | ±0.5 | 3.5 | 3.89 | |
50 | 2 | 60.5 | ±0.5 | ±0.6 | 3.8 | 5.31 | |
65 | 2 1/2 | 76.3 | ±0.7 | ±0.8 | 4.2 | 7.47 | |
80 | 3 | 89.1 | ±0.8 | ±0.9 | 4.2 | 8.79 | |
90 | 3 1/2 | 101.6 | ±0.8 | ±1.0 | 4.2 | 10.1 | |
100 | 4 | 114.3 | ±0.8 | ±1.1 | 4.5 | 12.2 | |
125 | 5 | 139.8 | ±0.8 | ±1.4 | 4.5 | 15.0 | |
150 | 6 | 165.2 | ±0.8 | ±1.6 | 5.0 | 19.8 | |
175 | 7 | 190.7 | ±0.9 | ±1.6 | 5.3 | 24.2 | |
200 | 8 | 216.3 | ±1.0 | ±1.7 | 5.8 | 30.1 | |
225 | 9 | 241.8 | ±1.2 | ±1.9 | 6.2 | 36.0 | |
250 | 10 | 267.4 | ±1.3 | ±2.1 | 6.6 | 42.4 | |
300 | 12 | 318.5 | ±1.5 | ±2.5 | 6.9 | 53.0 | |
350 | 14 | 355.6 | – | ±2.8 | 7.9 | 67.7 | |
400 | 16 | 406.4 | – | ±3.3 | 7.9 | 77.6 | |
450 | 18 | 457.2 | – | ±3.7 | 7.9 | 87.5 | |
500 | 20 | 508.0 | – | ±4.1 | 7.9 | 97.4 |
*管の長さは、3600㎜以上の指定長さとする。長さの許容差は-0㎜/+規定しない。
上記の表は、「配管用炭素鋼鋼管:JIS G 3452」に規定されている、配管用炭素鋼鋼管の寸法表を抜粋したものです。
シンニチ工業の鋼管についてご紹介
※シンニチ工業では、配管用炭素鋼鋼管(SGP)の製造及び在庫を保有しておりません。
シンニチ工業の鉄パイプのサイズ表は下記リンクからご参照ください。
φ50~φ165.2×t0.8~t4.0などのサイズで製造しております!
市中にはない大径薄肉の鉄パイプを製造しております!
シンニチ工業は、ユーザーニーズに応じたオーダーメイドのパイプ製造を得意としております。
上段では、JIS規格の配管用炭素鋼鋼管(SGP)についてご紹介しましたが、シンニチ工業では、外径φ165.2㎜でも板厚t1.2㎜といった大径薄肉のパイプを製造する事が可能です。
また、用途や使用環境、後加工などを細かくヒアリングする事で、お客様にとって最適な素材やサイズ、条件などのご提案も得意としております。
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